SUITS/スーツ シーズン2 を見た感想
SUITS/スーツのシーズン2を見た。
ざっくりとした感想を書いていこう。
おっと、ネタバレがあるので見たくない人は注意して欲しい。
シーズン1のおさらい
まずは、シーズン1をざっくりおさらいしておこうか。
いろんな事情があって、麻薬の密売人をしていた主人公のマイク。そのマイクは親友に裏切られて、警察のおとり捜査の生け贄にされてしまう。しかし、そこは天才のマイク、なんやかんやで逃げる。逃げた先は、NYでも大手の弁護士事務所のやり手弁護士ハーヴィーの、アソシエイト面接会場だった。奇妙な出会いだったが、ハーヴィーはその場でマイクの才能を見抜く。ロースクールを出ていないもぐりの弁護士としてわかった上で、マイクの能力を買って採用した。2人はコンビを組んで、難しい案件を解決していくってのが大筋になる。
シーズン1の最後で、マイクの親友トレバーは弁護士事務所のトップであるジェシカに、無資格のもぐりであることをバラしてしまうわけだ。
いざ、マイクとハーヴィーはどうなるって話がシーズン2になる。
シーズン2のあらすじ
シーズン2は端的に言うと、事務所の内紛がメインになる。
追い出した代表の1人が帰ってきて、乗っ取りを画策するわけだ。
で、ハーヴィーとジェシカは反発して、なんとかしようとする。
いろいろとあったけど、シーズンの中盤くらいで再び追い出しに成功できるわけだ。
だけど、追い出した元代表が粘着ストーカーになってしまう。
今度は外から事務所を潰そうと画策してくる。
ハーヴィーがんばる。
でも、資金不足になってジェシカは、イギリスの大手弁護士事務所との合併を進めていく。
ここで合併反対派のハーヴィーと対立しちゃう。
ジェシカはマイクを脅して、ハーヴィーを裏切らせようとして、これが2人の間に決定的な亀裂を与えてしまうってのが大まかな流れだね。
登場人物
シーズン2で重要な役割を果たす人物を紹介しよう。
主要人物はシーズン1の記事を参照して欲しい。
ダニエル・ハードマン
演じているのは、デヴィッド・コスタビル。
マイクとハーヴィーの2人が働く事務所はピアソン・ハードマンだ。
ピアソンはジェシカのファミリーネームだね。
じゃあ、ハードマンって誰だ、これ? 状態だったシーズン1。
シーズン2では、もう1人の代表者であるハードマンが帰ってくるわけだ。
人物としては非常に優秀な弁護士だといえる。
相手の嫌な部分をガンガンついてくるような人。
そして、粘着ストーカー。
敵にはしたくないスケベなおっさんである。
っていうかさ。
追い出された経緯が情けない。
クライアントの金を使い込んでたんだけど、それをジェシカに問い詰められるわけ。
したら、奥さんが癌でもうすぐ死ぬ。
でもって、保険外の治療をしてるから金が欲しいっていいわけをするんだ。
だがしかし、本当は事務所の女性弁護士と不倫してたって話。
金の使い込みもそっちで使ってた。
まぁ奥さんが癌なのは本当だったんだけど、だしに使ったわけだ。
なかなかのくずっぷりである。
ダナ・スコット
演じるのは、アビゲイル・スペンサー。
いろんなドラマでちょい役で出演してる人だよね。
最近だとタイムレスってドラマの主演をしてたりする。
この役どころは、ハーヴィーの元恋人らしい。
もともとハーバードで同期だった2人で、ライバル関係にあったみたい。
まぁ優秀な弁護士ってことだ。
で、登場するのはイギリスの大手弁護士事務所の人ってところだ。
ハーヴィーの事務所と合併するところのね。
なんか罵りあいながら、久しぶりに会ってセクロスをする人だ。
どうもこの辺の感覚はよくわからない。
あと、ダナって名前があるのに、作中ではスコッティって呼ばれる人だ。
なんでやねんって思うけど、ハーヴィー関連では大正義ドナがおるからね。
ドナ? ダナ? どないやねんって紛らわしいから、スコッティなんだろうと推測。
エドワード・ダービー
演じているのは、コーリンス・ヒル。
恰幅のいいおじさんだ。
で、合併予定のイギリスの大手弁護士事務所の代表を務める人。
中の人は、ゲームオブスローンズにもでてる。
なんか、濃いキャラの多いスーツにしては、地味な人だと思う。
まぁあれだ。
たぶん次のシーズンから活躍するんだろうなって感じ。
感想
シーズン序盤から、帰ってきたハードマンといろいろある。
我らがネタキャラ、ルイスがそれに翻弄されて事務所を引っかき回す。
ジェシカはジェシカで、でかいリスクになるマイクの首を切ろうとするけど、ハーヴィーがかばうんだよね。
で、マイクの有能さを知って、ハードマン下ろしを手伝わせることにする。
なんか今シーズンは、事務所を守ることを至上とするジェシカが10回に1回は、いい上司って顔を見せるようになってくるんだよね。
すわキャラクターチェンジか、と思ってしまった。
で、一方のハーヴィーとマイク。
実は今シーズンで、マイクのおばあちゃんが死んじゃうんだよね。
マイクは仕事が忙しくて顔を見せられなくて、それで訃報を聞いちゃうわけ。
ずんどこに精神が落ちて、暗黒卿になっちまいそうなマイク。
そんな時に仲良くなってきたレイチェルが励ましてくれる。
で、どうにかこうにかお葬式を終わらせたあとで、レイチェルはマイクを拒むんだよなぁ。
葬式の時に、マイクの幼なじみの美人さんがいるのに、だ。
で、マイクは美人さんを呼び出して、楽しい一夜を過ごしちゃう。
まぁ人妻なんだけど、さ。
女性視聴者からしたら、マイクさいてーって思うのかもしれない。
でもさ、男からしたら仕方ねえわなって感じだ。
だって、甘えたいんだもの。
マイクは小さい時に両親をなくして、ばあちゃんが育ててくれたわけ。
唯一の庇護者だったばあちゃんが居なくなる、これってもう天涯孤独になっちゃうんだよね。
さらに言えば、自業自得だけど無資格弁護士なんで安定しないわけ。
仕事があって、いい給料をいまはもらえてるけど、バレたら首だけじゃなくて犯罪者になっちまうんだよね。
そういう背景があって、マイクはどうしようもない不安があったはずだ。
だからさ、そんな時には好きな人に近くにいてもらいたいんだよ。
別にセクロスがしたいんじゃないんだ。
いや、するけど。
誰かと一緒にいてもらいたいんだよ。
それだけなんだ。
で、幼なじみの子に電話したわけ。
この時には人妻だって知ってたけど、もうそんなんどうでもよかったんだ。
だからさ、こういう場面で断るなんてマジでありえねえって思ってしまった。
なにが賢い選択だ。
そんなの関係ねぇって話。
奇しくも、その後でレイチェル自身が浮気の場面を見て、自分の言葉を否定してたけど。八つ当たりで。
その点、有能なハーヴィーは違う。
マイクの家にきて、一緒にマリファナ吸って、馬鹿やってくれる。
男友達として、パーフェクトな対応だよね。
まさに頼れる兄貴だ。
ばっちこい、とケツをさしだしても不思議じゃない。
やだ、と両手で口をおおってしまう人もいただろう。
ハーヴィーの優しさが五臓六腑にしみわたる、エピソードだった。
それと同時に、今シーズンでは大正義ドナがピンチになる。
というのも、過去にハーヴィーが扱った案件で、大事なメモを忘れていたって話だ。
なんだってーである。
あの、万能優秀秘書のドナがそんなミスをするかい?
ってことなんだけど、この件でドナは事務所を首になってしまう。
しかし、ハーヴィーとマイクが悪乗りをして、ハードマンのオフィスにピスをぶちまけようとしたところで、気がつくわけだ。
「いっそのことマリファナでも仕込んでやろうぜ」
「はっはっは。そりゃいい」
なんて馬鹿な会話をしながら、ふと思いつくんだ。
ハードマンがこっそりメモをいれたんじゃねえのか。
ここから大逆転がはじまる。
まぁ最終的にドナは事務所に戻ってきて、一安心。
シーズンの最後は、ジェシカがマイクを脅すんだ。
で、首にされたくなかったら、ハーヴィーを裏切れっていう。
これがきっかけで、ハーヴィーとマイクの仲がこじれてしまうんだ。
なかなか次のシーズンにも期待できそうである。
最後にマイクとレイチェルの関係も書いておこう。
と言っても、なんだ。
よくあるグダグダ恋愛話なのでね。
マイクは自分の秘密を打ち明けたい、でも、できない。
みたいなデビルマン的な悩みを抱えるわけ。
一方のレイチェルは、あんたは素直になりなさいよ、的な感じ。
なんでこう、なんでもかんでも知ろうとするかな。
言わないと、言えないの違いを知るのは大切なことだよ。
この辺、なんか恋愛観の違いみたいなのを感じるよね。
で、マイクはレイチェルと距離をおこうとするけど、できない。
なんだかんだあって、シーズンの最後の最後で告白する。
あんた、騙してたの、さいてーよ!
とかなんとか言いながら、めちゃっくすをするわけだ。
正直、レイチェルがサービスしすぎで笑う。
そりゃイギリス国民もびっくりですわな。
なんか、さいてーな親父ギャグだな、これ。
そんなわけでシーズン3を見終わったら、またレビューをしたい。
まとめ
シーズン1が一話完結型だったのに対して、シーズン2は一話完結型でありながらも、話の軸となる部分があって良かったと思う。
シナリオ的に間延びしないような工夫があったから、はまると一気に見ちゃう人も多そうだな、と。
ただ、マイクとレイチェルの関係は個人的にどうでもよかったりする。
あんまり魅力的じゃないんだよな。
敵役のダニエル・ハードマンの役者さんも、いい味をだしている。
やってることは粘着ストーカーなのに。
まぁ全体的に見て、10点満点の8点くらいはつけられるデキだと思う。
やっぱりスーツ姿って外人さんのが似合うね。
うん。